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JSTVはご存知のようにデジタル衛星放送、つまり衛星からの直接受信ですが、せっかくの「テレビ生活をより楽しむためのヒント」ですので、今回は同じテレビ放送でも地上波、つまり地上の送信所から送信されるデジタル放送について書きます。地上波デジタル放送は欧州各国で状況が違いますので、ここでは英国の例でご説明します。
地上波デジタル放送とは?
日本でも昨年末に開始した地上波デジタル放送ですが、英国ではすでに1998年に開始されているのに、まだぴんと来ない方は多いのではないでしょうか。地上波デジタル放送は、今までのアナログ放送と同じ周波数帯の電波を使い、映像と音声の高品質化、多チャンネル化するものです。順次拡張し、近い将来アナログ地上波放送から置き換えられる計画です。
日本人の新しい物好きはこの地上波デジタル化で如何なく発揮され、最近日本の店頭で並ぶTVのほとんどは、そのままアンテナに接続すれば地上波デジタル放送が受信できるようです。しかし、英国では高価なTVであらかじめ組み込まれた型もありますが、一般的には外付けのSetTopBoxというデジタル放送受信チューナを購入し、テレビとアンテナに接続して受信が可能になります。
もっと親しみたい地上波デジタル放送
鳴り物入りでスタートした地上波デジタル放送ですが、古いものを大事にし、新しいものにはすぐ飛びつかないという英国人の国民性で、サービス開始は日本に先んじたものの、なかなか普及しませんでした。ITVデジタルという放送局が、無料のSetTopBoxを配り、有料放送の顧客を獲得する、というマーケット戦略で普及を促そうとしたことが裏目に出てしまい、目玉コンテンツであったスポーツ番組の放送権料の高騰も向かい風となり、採算が取れず経営破綻してしまいました。
こうした背景から、BBCなどはデジタル放送用としてはFreeviewという別途料金を設定しない戦略に変え、2002年3月に再スタートして今に至っています。既存のTVのアンテナ入力をSetTopBoxにつなぎかえるだけで、ロンドンではアナログでおなじみの5チャンネルのほかに、BBC3、4やBBC24時間News、幼児番組などの6チャンネル、SkySportsNews、ツール・ド・フランスを放送したITV2など約30チャンネル、さらには数十チャンネルのラジオ放送が、デジタル放送でクリアに楽しめます。
便利な機能もついています。英語の勉強で懸命にBBCなどをご覧になっている方には、リモコンのボタンひとつで画面に表示できる英語の字幕が便利です。アナログTVのTextで英語の字幕は見られますが、ビデオで録画はできません。デジタル放送の字幕はそのまま録画できますので、繰り返し見て勉強したい方には格好の教材となるでしょう。
受信してみる
地上波デジタル放送はまだ本格的な運用ではありませんので、受信できる地域はFreeviewのホームページ(http://www.freeview.co.uk/)でお住まいの住所のポストコードを入れて確認する必要があります。CH5などアナログ波では映りが弱く、信号が強くてもゴーストがあって悩んでおられる場合は、デジタル放送の見違えるように鮮明な画像にびっくりすることでしょう。ロンドンではクリスタルパレスがメインの送信アンテナ塔なので、こことお住まいのロケーションの相性が決め手です。相性次第で、室内アンテナでも十分見られます。ただし、受信可能地域でも、信号が弱かったり、ビル陰であったりすると、モザイク状になったり、状況によっては受信が不可能なこともあります。
受信方法はいたって簡単です。お近くの電器店でFreeviewのSetTopBoxを購入し、ご家庭にあるTVとアンテナケーブルをこのボックスの入力端子につなげればOKです。留意点として、ボックスとTVを接続するケーブルはSCARTを選ぶのが普通ですが、TVにSCART接続端子がなくRFだけのものや、2台目のTVで受信する場合は、RFの出力のあるSetTopBoxが必要となります。機器やケーブルを購入のまえに必ずご確認下さい。RFでつなぐ場合は、TVのRF入力にSetTopBoxのRFOutを接続し、受信チャンネルを合わせればOKです。JSTVのデコーダーをTVにつないだ状態で、さらに地上波デジタル放送のボックスを接続する場合は、JSTV受信用のデコーダーのAux入力にSetTopBoxのSCARTケーブルを接続すれば、リモコンで切り替えが可能です。
最近はスーパーでもSetTopBoxが安く手に入るようになりました。数年以内に既存のアナログ放送は停止される計画ですので、早めにデジタル放送に親しむとよいでしょう。
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